『映画ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』


のび太が未来デパートに注文したミニドラだが配達の際に字が汚くて読み取れず、誤って2011年ののび太の元に届けられた。しかし、すでにのび太はしずかと結婚しており、机は息子である“のびすけ”に受継がれていて……。ドラミが誤送を知ってミニドラを取戻しに来るが、のびすけは部屋にあった正体の知れないミニドラをジャイアンの息子“やさし(ジャイちび)”に譲ってしまった後だった。
ジャイちびは、スネ夫の息子“スネキ”の所に行っていた。どら焼きを与えれば道具を出してくれるようで、その道具でのびすけに悪戯を仕掛けるも逆に捕まえられてしまう。そこでドラミに返さなくてはいけないと語るのびすけだが、惜しくなり自身も遊びに加わりだした。ジャイアンが経営するスーパーの倉庫にミニドラを隠す3人だが、そこをドラミに見つかってしまった。その時、突然現れたゴキブリにドラミが怯んでいる隙にスーパー内へ逃げ込み、『迷宮プラネタリウム』で店内を広い迷路に変えてしまう。しかし、未来の道具を使って3人を追い詰めるドラミ。3人はミニドラに光エネルギーを吸収する乗り物とスモールライトを出して貰い、ドラミが迷宮プラネタリウムを片している隙に乗り込んだ。迷宮プラネタリウムが消滅する際に放たれた強い光を受け、ウミガメ型の乗り物は勢いよくスーパーの外へ飛び出してしまう。
気付くと窓の外は暗闇だった。大きな魚が通り泳ぎ、そこが海の中だと知った。エネルギーは底をつきかけ、乗り物は軋み音を出していて。水圧に押し潰されてしまうのも時間の問題だった。ミニドラの道具はどら焼きが残っていないため出して貰えず絶望を感じた時、のびすけのビー玉からドラミの通信が入った。そのビー玉はのび太が持たせていた発信機だったのだ。「海底ケーブルに沿って更に下へ潜れ」というドラミからの指示に不安ながらも従うと、のびすけ達の行き着いた海底牧場にケーブルを伝って朝日が届けられ、エネルギーを充填した乗り物は海上へと戻ることができた。無事に海上まで救援に来ていた親達と合流を果たし、のびすけ達は「楽しかった」とドラミにミニドラを返す。


評価 ★★★★★5/5
同時上映分の映画なので尺が短く、後半は急ぎ足になっててキャラが都合よく説明したりしているけれど……。
のび太ジャイアンの子供の性格が逆転してたり、口喧しいママになったしずかなんか、見どころ満載。
眩しいくらいの色彩で描かれる未来の都市風景はアイデアも面白く、楽しく観れる。さすがに「ナウい」なんて言葉は使わないと思うけど。2011年って、すぐそこ……(汗)。