『ヘイフラワーとキルトシュー』

家事が苦手で外に出て働きたいと願うママ。研究室にこもって芋の研究ばかりしているパパ。掃除や妹キルトシューのお世話は、いつもしっかり者のお姉ちゃんヘイフラワーがしていた。だが、ヘイフラワーも今度から小学校に上がる。お姉ちゃんがいなくなったら独りぼっちになってしまうと駄々をこねる妹のために、ヘイフラワーはママとパパが妹の世話をしてくれますように神様にお願いした。その願いを耳に入れたママは翌日、朝からパンを焼いたり子供達と遊んだりして頑張るが、どれもダメな結果になってしまった。
一度皆で楽しめる何かをしてみては、と言う警官のアドバイスで家族オリンピックを開催することに。駆けっこでズルをし、ヘイフラワーを転ばせて金メダルをもぎ取ったキルトシュー。不公平さに不満を持つヘイフラワーだが、大人達はヘイフラワーに我慢を強いった。今まで良い子だったヘイフラワーがとうとう腹を立てる。誰とも口をきかず、人を困らせることをするようになってしまった。
お隣さんのパン生地セラピーを受けているヘイフラワーがズルくて黙り込みセラピーに参加するキルトシュー。ママも、芋のことばかりに夢中なパパに腹を立ててセラピーに。芋が煮えて迎えに来たパパも、皆のだんまりに対抗して話さない。だが、パパがパン生地で作った物体を見て「う●ち」「くそよ、糞」と、ようやく口をきくようになったヘイフラワーだった。

★★★☆☆３／５
カラフルな世界が絵本の中のようなイメージを持たせるが、ストーリーはほのぼのドラマ。妹の憎ったらしさなんかは自然体。