『ダンボ』

ダンボ [DVD]
コウノトリがサーカスの動物達に赤ちゃんを届ける。母になる予定のジャンボは待ちかねていたが届くことはなく、不安を感じていたところ移動中の列車の中で子供を届けられた。象の赤ん坊はクシャミをすると大きな耳が露出し、そのヘンテコさに“ダンボ”と名づけられた。見世物にされるダンボを守ろうと暴走して人間に捕らえられ、檻に入れられるジャンボ。母と隔離され、象の間でも仲間外れにされるダンボ。そのダンボに救いの手を差し伸べるネズミがいた。見返させるために、サーカスでダンボを売り出すことを考えているネズミは団長に囁き、ダンボをクライマックスに使うショーの提案をする。しかし、そのショーはダンボのせいで失敗し、怪我を負った象達。ダンボはピエロに回されることになった。ピエロとしての酷い仕打ちに悲しくて泣いているダンボを励ますために、ジャンボのもとへ連れて行くネズミ。檻越しに、ダンボはジャンボと再会した。元気を貰って帰る途中しゃっくりが止まらなくなったダンボは、アルコールの混じった水を飲み酔っ払う。酒に酔ったダンボとネズミは幻覚を見て、気付くと木の上で眠っていた。
ダンボはどうやって木に登ったのか。ダンボは大きな耳を翼代わりにして空を飛んだのだと気付いたネズミは、カラス達が象が空飛ぶなんて、と笑うのを説教する。サーカスのショーで飛ぶ姿を披露し、新聞にも取り上げられたダンボ。一躍世界中の人気者になったダンボは、特別待遇で母親とも一緒の環境で過ごせるようになった。


評価 ★★★☆☆3/5

『L∞P(ループ)』

LOOP ループ [DVD]
ガソリンスタンドでアルバイトをしている大学生クレアはボーイフレンドのジミーの迎えの車で一旦帰宅し、そのまま学校へ行く手はずだったのだが、クレアを迎えに来たのはジミーではなくデュークという男だった。クレアは怪しさを感じ、学校へ行く予定を変更して家に篭るが、家に侵入したデュークによって暴行を受ける。助けを呼ぶが家にいるはずの母親も居らず、誰も助けには来てくれなかった。
クレアが目を覚ますと、そこはガソリンスタンドだった。夢だったのか同じ状況が繰り返されるが、クレアを迎えに来たのはジミーだった。安心して学校へ行くが、そんなクレアにデュークの影は付きまとい続ける。クレアのバイト先のガソリンスタンドに夜中、奴が現れた。クレアは襲われたが、警察が駆けつけ救出されたクレアに襲われた形跡は無く、防犯ビデオにもデュークの姿は映っていなかった。クレアは知り合いの警部補に「デュークはすでに俺が射殺している」と告げられ、ドラッグをやっているのではないか、と疑われる。
しかし、その後もデュークはクレアの前に現れては、顔の皮を剥ぐナイフを手に恐怖のどん底へと追い詰めていく。デュークの存在は絶対に幽霊なんかではない。クレアは真実を知る為に図書館で過去の新聞記事を探すと、なんと、自分とジミーがデュークによって殺害されている事を知った。それでもデュークに追われ続けるクレア。クレアは家に逃げ込む。地下室にいた母親は、なぜかクレアに救いの手を差し伸べてはくれなかった。
<結末反転 ↓ >
それもそのはず、クレアはクレアではなくデューク自身だった。デュークは地獄に落ち、クレアとなって自分の過去の罪を繰り返しその身に味わわされていたのだ。


評価 ★★☆☆☆2/5
最初は意味がわからなかった。夢で切り替わるから、ループ感が出てない。リセットってゆう感じ。

『チームアメリカ★ワールドポリス』

チーム★アメリカ ワールドポリス スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
世界警察チームアメリカはパリでのテロ組織との対抗時、メンバーの一人カールソンを失ってしまった。そこで、チームアメリカを率いるスポッツウッドはブロードウェーのスターで全言語を習得しているゲイリーを新メンバーとして勧誘する。ラシュモア山(チームアメリカの基地)で世界の危機を知らされてもゲイリーはその話を受ける気にはなれなかったが、アメリカを自由の国へと導いた者達の功績を思い、意を決める。チームアメリカのメンバーは、超能力者(?)のサラ(ゲイリーに一目惚れ)、名クォーターバックのジョー(サラに片想い中)、マーシャルアーツの達人クリス、そして亡くなったカールソンの恋人だったリサ(メンバー同士の恋愛には臆病)、ボスのスポッツウッドとコンピューターのインテリジェンス。そこにゲイリーが加わった。
北朝鮮では総書記、正日が率先してテロリストに破壊兵器の提供を行なっていた。ゲイリーはサラの整形(皮膚移植)手術を受けて顔を変え、名をハクメットとしてカイロに潜んでいるテロ集団の中に潜入する。ゲイリーの演技でテロ組織ダカダカスタンは主犯格の自爆で幕を閉じた。が、それはチームアメリカがカイロの町を破壊したというように報道された。確かに、チームアメリカの行動は荒っぽいが……。それを受けて立ち上がったのはハリウッド俳優達。彼らは平和を訴え、チームに反発する。その頃ゲイリーとリサは、ゲイリーの告白で交際を決めた。
中米パナマでテロが起こる。主犯格が滅びてもダカダカスタンの壊滅には至っていなかった。ダカダカスタンの主犯格は滅びても、統率しているのは正日だったのだ。「チームアメリカの暴力が今回の暴力を呼んだ」と憧れの俳優に言われたゲイリーは自分の演技は人を傷つけると落ち込み、チームから抜け、そんなゲイリーにかけた言葉で、リサはサラにゲイリーとの関係に気付かれてしまう。リサに激怒するサラの気持ちがゲイリーに向いている事を知ってショックを受けるジョー。チームの団結はバラバラに崩れてしまった。そのまま出動するが、基地は映画監督ムーアの自爆攻撃で破壊され、メンバーも迎撃してきた北朝鮮の戦闘機や潜水艦によって攻撃を受け、捕らえられてしまった。思い直して基地に戻ったゲイリーは惨状に驚く。ゲイリーが抜けたせいでこのような結果になってしまい、信用を失くしたゲイリーは受け入れて貰えなかったのだが、やがて覚悟を認められ、ハリウッド俳優達を手駒に使い各国の指導者をもてなしている間に世界中を破壊しようという企みの拠点北朝鮮へ、仲間を救うべく一人立ち向かうのだった。チームと俳優達の戦いが繰り広げられる。俳優達は敗れ、そして正日も……。息の絶えた正日の口からはエイリアンと思われるゴキブリが。


評価 ★★☆☆☆2/5
何コレ……な映画。R-18とはいえ俳優も国家指導者も実名で出しちゃって、いいの?って感じ。殺害シーン・ゲロ・性描写や他の映画に対する批判が容赦ないし、腹を抱えて笑おうと思えば笑えるが恐ろしくなってくるものもある。音楽とかも良いものなのに棒にふって内容を酷くする思い切りの良さとかは評価できるけど、おバカ志向もやりすぎだと引く。人形の表情が良いのに、歩きの動作になると途端にヘタな人形に見える。わざと?
とりあえず、下品すぎる。

『劇場版ポケットモンスターAG ポケモンレンジャーと蒼海(うみ)の王子マナフィ』

劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ [DVD]
野望を叶えるマナフィの卵を狙い、ついに手中に収めたファントム。ポケモンレンジャーのジャック・ウォーカー(通称ジャッキー)はそんなファントムからマナフィの卵を奪う事に成功した。
サトシ、タケシ、ハルカ、マサト、ピカチュウは旅の途中、水中ポケモンショーのマリーナ一座と会い、次の街まで行動を共にする事にした。その夜ハルカは水の民が見るという海中神殿の夢を見、朝になってマリーナ一座のヒロミ達から水の民の子孫ではないかと声をかけられるが、そんな時、マリーナ一座に身を寄せていたジャッキーの保管するマナフィの卵をロケット団に奪われてしまう。それはジャッキーの操るオニドリルピカチュウの活躍によって無事取戻されるが、今度はファントムが一行を襲い始めた。卵を守ろうとしたハルカの手の中で孵ったマナフィ。それでも諦めずにファントムはマナフィを追い求める。水の民の遺跡へ逃げ込み海の神殿へマナフィを送り届けようにも神殿へサトシ達を連れて行くのは憚られ、マリーナ一座はサトシ達と別れるが、ハルカに懐いているマナフィの訴えでサトシ達も同行する事になった。
海の王子であるマナフィはハルカ達と共に冒険を続ける事はできず、やがて別れなければならない。ハルカは覚悟を決め、マナフィがハルカに固執する事がなくなるように冷たい態度をとり始めるが、マナフィが行方をくらまして自分を責めるハルカ。だが、マナフィはハルカが海に落としたバンダナを取りに潜っていただけだった。マナフィを追って潜水したサトシ達は荒れた海流に呑み込まれてしまう。それをマナフィが神殿へと導いて助けたが、その後をファントムがつけてきていた。
水の民の神殿でファントムが海の王冠の石を取り外すと神殿を覆っていた保護膜が欠如し浸水が始まる。ヒロミ、タケシ、マサトは潜水艇に戻り、サトシ、ハルカ、ピカチュウマナフィは神殿に残った。神殿が沈むのを食い止めようとするが叶わず、潜水ポットにハルカ、ピカチュウマナフィを入れ、サトシは一人で石を王冠に戻すために引き返した。マナフィがハルカの祈りをサトシに伝え、意識を失いかけたサトシが王冠に石を戻すと神殿は海上に浮上する。ファントムにマナフィをさらわれそうになるが、神殿を救い水の民の力を得て黄金に光るサトシによって阻止された。


評価 ★★★★☆4/5
ハルカが主役で女の子向けな感じ。庇護欲というか母性愛のようなものがポケモンと人との絆を深めている様子がよく伝わってくる。

『バンビ』

バンビ スペシャル・エディション [DVD]
動物達が暮らす森の王子として生まれたバンビ。トンスケ、フラワーなど森の小動物の仲間達と共に成長しながら移り変わる季節を過ごしていく。冬、新芽をママ鹿と一緒に見つける事ができたバンビだが、そこに猟師が現れた。「振り返らないで」「走って」と言うママ鹿の言葉通り、背後で銃声が聞こえても走り続けてねぐらまで辿り着いたバンビだが、ママ鹿が帰ってくる事はなく……。バンビを森の王様である牡鹿が迎えにきた。
成長し頭に角を生やした頃、バンビは森に戻ってきた。仲間達との再会も果たし恋にはしゃぐ鳥達を見て不思議がっていると、フクロウが「浮かれ頭」だと教えてくれた。春になると皆が浮かれ頭になる、と。それに反抗心を持っていたバンビと仲間達だが、現れる女の子達にときめいていく。バンビも例外ではなく、久しぶりに会ったファリーンと恋に落ちる。が、敵の鹿が現れファリーンを横取りしようとする。弱虫だったバンビは立ち上がり、角を使ってライバルに打ち勝った。しかし、幸せは長く続く事無く、再び猟師が猟犬を沢山引き連れて森へと入ってくる。バンビは猟犬に追い詰められたファリーンを救出し自分も逃げる途中、猟師の撃った弾が当たってしまった。弱っている所を森の王の牡鹿に導かれ、火の放たれた森を渓流に沿って避難したバンビは、無事下流でファリーンとも合流できた。
森中の動物達がバンビとファリーンの間に産まれた双子を祝福する。


評価 ★★★☆☆3/5
バンビ。

『THE MIST(ミスト)』

ミスト [DVD]
この展開は読めなかった。……ので、結末は反転にしておく。


映画のイラスト制作で生計を立てているデビット・ドレイトン。だが、ある晩嵐が襲い、飛ばされた木などで家等を滅茶苦茶にされてしまった。折り合いを悪くしていた近所の弁護士ノートンも車をダメにしており、デビットは息子を連れてノートンと共にスーパーへと向かう。怪しい霧が山の方から流れてきていて、霧はやがて町全体を覆ってしまった。霧の中に何かがいて、「さらわれる!」と逃げてきた人もいる。「工場が排出した有毒ガスだ」と持論を述べる者もいる。町人達は怯え、スーパー内に閉じこもるが、一人の女性は「子供が待っているから」と怖気づく皆を他所に、一人で外に飛び出した。
スーパーに残った者達もその恐怖を思い知る事になる。デビットが止めるも、外にある発電機を起動させるために倉庫のシャッターを開け、刺々しい触手に一人の若い店員がさらわれてしまったのだ。だが目撃したのは数人で、その報告を信じない者達もいた。化け物騒ぎが恐怖をあおるものだと言い、訴えに反抗する一部の人間はスーパーの外へと出て行く。しかし、それについて行った者に持たせたヒモは少しすると反応しなくなり、デビット達がヒモを手繰り寄せると下半身だけが引っ張られてきた。外への恐怖が色濃くなる。中には旧約聖書の文を並べ立てて喧しくカルト的な発言をする者までいた。その発言が厄介な事に的中してしまうので、次第にスーパー内では信者が増えていく。夜になると見た事もない大きな虫がスーパーの窓にたかってきた。その虫を狙って奇怪な鳥もやってきて……。虫に噛まれた店員は噛まれた箇所を激しく腫れさせて息を引き取り、鳥に対抗するための火が身体に引火し酷い火傷を負った者も出てしまった。朝になり、火傷で重傷の者を救う為にデビットを含む数人がスーパー隣の薬局へ向かう事にするが……。
虫に占拠された薬局で、蜘蛛の糸に絡め取られた人々の姿に恐怖をおぼえる。卵を産みつけられていた軍人の一人が「すまない。俺達のせいで…」と口走るのをデビットは聞き、スーパーに命からがら帰り着くと仲間の軍人に問いただした。軍の科学者は異世界の存在を信じており、その扉を開けてしまったのだという。それを聞きすっかりカルト女に洗脳された者達が軍人を傷つけスーパーの外へ追い出し、軍人は怪物に捕らえられてしまった。デビットや正常な判断を残している者達は異常な空気に包まれたスーパーからの脱出を謀るが、短期間で女王のように権力を持ってしまったカルト女に阻止される。その女を殺して外に飛び出し、ドレイン親子と他3名はデビットの車のガソリンが切れるまで走り続けた。とうとう車も動かなくなって。所持しているピストルには4発の弾が残っていた。恐怖の絶望に自ら命を絶つ道を選ぶのは暗黙の了解だが、死ねない者が一人出る。車内でする4発の発砲音。生き残ったのはデビットだった。怪物に殺してくれと頼むように車外へ出たデビットに、近づいてくる重い音。しかし、それは軍隊が接近してくる音だった。軍の救助のトラックには、スーパーを最初に出て行った女性も乗っていた。霧もすぐに晴れてくる。あと少し、自決を思いとどまっていれば。あと少し、軍の進行が早ければ。デビットは無駄に4人の命を奪ってしまった事に嘆き、涙が止まらなかった。


評価 ★★★★☆4/5
「そんな……」の通りの結末。

『河童のクゥと夏休み』

河童のクゥと夏休み 【通常版】 [DVD]
舞台は東京の久留米。中原康一は躓いた石を拾って帰った。洗面所で泥を掃っていると、やがて石から手足が生え、髪が水に揺らめきだす。石は江戸時代の河童の化石だったのだ。江戸時代、河童の住む沼を田んぼにしようという計画を取り下げて貰おうと、夜道を歩く役人に鯉を手土産に申し出たが河童の姿に怯えた侍は河童を斬り捨ててしまった。その息子であるクゥ(←康一に名前をつけて貰った)も斬りかかられた時、地震が起こり地割れに呑み込まれたのだと、世話になっている中原一家に話す。クゥは康一と江戸時代に住んでいた所へ自転車で向かうも、今では家が建ち面影は微塵も見られなかった。
クゥが雨の晩に外に出たりしたため、中原家には河童がいるという噂がどんどん広まっていく。クゥが本で見た河童の故郷“遠野”なら仲間がまだ居るかもしれないと言い出し、康一と2人だけで旅する事になったが、母親はそんな子離れしだした息子に少し寂しさを感じていた。自宅付近まで帰ってきた康一だが、張っていた週刊誌の記者にクゥの写真を撮られてしまう。その事で、中原家は収まりがきかないほどの事態に追い込まれてしまった。連日家の前に群がるマスコミ関係者達。やはり鎮めるにはTV出演しかないのだと覚悟を決めるが、その先で競演する河童学者がクゥの父親を斬った侍の子孫で、持ち出した父親河童の腕に取り乱すクゥ。同行してきた中原家の飼い犬オッサンの背に跨りTV局を抜け出し、街を駆け抜ける。東京タワーの麓で逃げ惑っていると、クゥを追ってきた車にはねられ、オッサンが命を落としてしまった。悲しみに嘆くクゥだが、人々の好奇の視線はそらされる事はなく。クゥは絶望に東京タワーをよじ登り始めた。身を投げれば父親に会える。そう思った時、晴天に雲が湧き、太陽を隠し、東京の空を覆った。その黒雲の中に龍神が姿を現しているのは、何人もの人々が目撃している。それを父からの訓戒だと思い直すクゥは駆けつけた康一達の説得を受け入れ、再び中原家に帰った。
康一はクゥの事で仲間外れに遭っていた。そのメンバーが康一が恋している口数の少ない女の子を苛めた事で、立ち向かう康一。クゥに教えて貰った相撲の極意で体格の大きな少年を打ち負かしたが、想いは告げられず。ただ、その少女“菊池”の両親が離婚し転校するのだと聞かされた。一方のクゥは、同じ妖怪仲間から手紙が届いていた。安全で住み易いからおいで、と言う内容で。クゥはその指示に従う事に決め、ダンボールで配達にだしてくれと康一に頼み、クゥは今、沖縄のキジムナーという妖怪と共に暮らしている。


評価 ★★★☆☆3/5
見ごたえはあるが……声優も作画も、どこかしっくりこない。
河童との出会い、別れ。友人達からの仲間外れ。愛犬の死。初恋の少女との別れ。康一少年にとって成長した夏休みだっただろうが、失うものが多すぎる。
クレヨンしんちゃん』であったストーリーも見られ、期待していた監督に裏切られた感が無きにしもあらず……。手前みそ?