『ドラゴンボール・エボリューション』


世間から「酷い」「酷い」言われているやつ。……たしかに、酷い。orz
プロローグで、“大猿がピッコロの手下となって暴れた”とか、原作いじりすぎ。
ハイスクールに悟空が通ってる時点でおかしい。違和感ありまくり。同級生のチチに惹かれて「じいちゃん、どうしたらモテる?」と訊く悟空。こんなの、悟空じゃない。
パッとしなくてヲタクグループにでも分類されそうな悟空がどこか気になっているチチ。「今夜、うちでパーティーやるの」……アメリカンドラマ。こんな事をチチが言うとは。
ブルマはそんなに幻滅するほどの問題点は無かった。
亀仙人が若すぎる。そして、なにか台詞を言うたびに太極拳のようなポーズをとるから、ウザい。
ヤムチャは、ハリウッド映画なんかでは真っ先に死亡フラグが立つようなお調子者の軽いキャラ。登場初期を意識か。


神龍(シェンロン)よ!七つの試練は乗り越えた!」
悟空、そのポーズ……要る? どうしてか、笑えてくる。7つの内4つのドラゴンボールは、ピッコロさんが集めててくれてたんですがね。
そして現れた神龍……Σ みじかっ!! 胴体が。東洋の架空の辰(たつ)のイメージなのに、この映画での神龍は、外人の持つイメージの“ドラゴン”のようで。翼があるトカゲみたいな容姿。


はっきり言って、最悪。賛否両論に分かれ……とか聞いたけど、これを“賛”した人、「ドラゴンボール知ってる?」って訊きたい。
ドラゴンボール”というタイトルでなければ、それなりに楽しめたかもしれない。ただ、香港映画のようなワイヤー・アクションが入るので、興ざめはする。
エンドテロップが終了し、介抱されているピッコロのシーン。……これは、続編がありますよ、ということ……?? やめといてほしい。


評価 ★☆☆☆☆1/5
俳優たちの演技力もいいし、映画としては悪いほうではないと思うけど、ドラゴンボールファンとしては許せない。