『ピノキオとゼペット(原題:GEPPETTO)』

Geppetto [DVD]
ゼペットが主役の話。町では子供達がゼペットの作る新作オモチャに胸を躍らせていた。毎日触れる子供達とその親達。子供達に振り回されている親を見て、自分だったら良い親になれるのにどうして自分には子供がいないのか、と神に嘆くゼペット。そんなゼペットの元へ青の妖精が現れ、ピノキオに命を吹き込んでくれた。しかし、ゼペットは早速ピノキオを甘やかす。ピノキオはゼペットの思うようにイイ子ではなかった。悪さをして問題ばかり起こしていた。そんなピノキオに欠点があると青の妖精に直してくれるよう頼むが、「ピノキオは壊れていない。悪いのは、はたしてピノキオの方だろうか?」と返し魔法を出し惜しみする妖精。ゼペットが帰宅すると、ピノキオはおらず、昼間に会ったストロンボリに世話になると書かれた置手紙があった。ベッドの上に残された人形を見つけ、ゼペットはソレを私にピノキオの元へ向かう。大盛況の舞台に立ったピノキオだが、ショーが終わると小さな檻に閉じ込められていた。そこへやってくるゼペット。ストロンボリは適当な方角を指差しピノキオは既に旅立ったと告げ、去っていくゼペットを見届ける。しかし、戻るとピノキオは脱走しプレジャーアイランド行きの馬車に乗り込んでいた。
ピノキオを追って歩くゼペットは、ヘタレ魔術師と出会う。彼のマジックはどれも失敗に終わり、向いてないと思うのだが家が代々魔術師だから無理矢理跡を継がされたと話す。ゼペットはそんなリザードに「親の言う事を聞かなくたって、好きな事をやった方が良い」と言うが、自身も嫌がるピノキオに跡を継がせようとしていた事に思い当たる。そして次に踏み込んだ街は、理想的な良い子達と優しい親達が豊かに暮らしていた。そこでは望み通りの子供を機械で生み出していたのだ。良い子すぎて気持ち悪さを覚えるゼペットは、いつしか、少しばかり欠点があったって……と、そう思うようになっていた。
青の妖精から、ストロンボリの言った事は嘘でピノキオはプレジャーアイランドへ行ったと聞かされ向かうが、ピノキオはそこでゼペットやストロンボリの制止も聞かずにローラーコースターに乗り込みロバに変えられる。船で連れ去られるのをボートを漕いで追うゼペットはクジラに呑まれ、ピノキオはゼペットを助けたい一心でロバのまま海に飛び込んだ。波にロバの部分を洗い流され人形に戻ったピノキオはクジラの腹の中でゼペットと再会し、わざと嘘をついて鼻を伸ばしクジラを内部からくすぐる。そうして脱出し、家へと帰った2人だが、そこにはストロンボリが待ち受けていた。契約書にサインをしたのはピノキオだ、と連れて行こうとするストロンボリに、ゼペットは何でも全て差し出すからピノキオだけはと申し出る。子供以上に価値のあるものはないと悟ったゼペットの願いを聞き入れ、青の妖精が現れてピノキオを人間の子に。ストロンボリは諦めざるをえなかった。


評価 ★★★☆☆3/5
ディズニーだし歌も良いのに、どこかチャチい。