『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

ALWAYS 続・三丁目の夕日[DVD通常版]
昭和34年。東京タワーも完成し活性化した日本はどんどん発展する中、それでも時の流れはゆっくりと進む昭和のレトロな風景。
鈴木オートでは親戚が事業に失敗し、その娘・美加を預かる事に。美加はお嬢様育ちのせいかプライドが高く扱いに難しかったのだが、東京の下町で暮らす内、手伝いをするのは当然のことなのだと成長していく。そして最初は険悪な仲だった一平とも打ち解け、恋仲(?)に。則文は亡くなった戦友と語り合い。トモエは戦前将来を約束した仲の信夫と再会し、互いの今を幸せに思いながらも戦争がなければ……と、そんな話をする。六子も同郷の武雄を心配している。
茶川のところへは淳之介を引き取りに実父が訪れ、茶川は経済力が無いなど心無い言葉を浴びせられ。ヒロミが“ベティ”としてショーで働いていると知るも文壇で成功をおさめないかぎり迎えには行けない、と思い悩んでいた。そして、とうとう決断し、再度芥川賞を目指すために執筆を開始するのだが……。茶川の作品は最終選考に残るが、接待がなければ賞は取れないと言ってきた芥川賞の社内委員・松下の言葉に騙されて所持金だけでなく友人の金も借りて差し出してしまう。しかし、芥川賞は落選。芥川賞の社内委員に松下という者はおらず、武雄から得た情報で金をたかりに来た詐欺師だった。芥川賞を逃しても、好評を得た茶川の作品。それによって、茶川はヒロミも淳之介も手放さずに済んだ。


武雄が被害にあった金を返すと言っているが、詐欺師自体は逃げているので腑に落ちない。詐欺に遭ったにも拘らず反応が冷静すぎるのは、おかしい(淳之介の父みたいに、そら見たことか、と思う人物がそばにいたからこそでもあるとは思うが……)。


評価 ★★★☆☆3/5
合成(人物と昭和の背景)が見てて、げんなり。当時の人が裕次郎の映画を、この映画であったようにノリノリで観ていたかは謎。