『クローバーフィールド／ＨＡＫＡＩＳＨＡ』

副社長への出世が決まり日本で働く事になったロブのお別れパーティーがマンハッタンのアパートの一室で開かれる。ロブへの餞（はなむけ）のコメント集めやパーティーの様子を記録する役目をロブの兄ジェイソンから任されたパット。パットの構えるこのカメラ一台のみによって、ストーリーは映しだされていく。
パーティー会場に、ロブが日本に行くため連絡を止めてしまった彼女ベスが現れるが口論になり怒らせ帰してしまう。それからしばらくして大きな揺れが起こり、屋上へ出てみると破壊される建物を目撃し、慌てて外へ逃げる者達の目の前に空から自由の女神の頭部が降ってきた。
街で暴れる巨大怪獣を目の当たりにパニックに陥る市民達。ロブも、兄ジェイソンとその彼女リリー、そしてリリーの友人マリーナ、マリーナにずっと片想いしていたパットと街を逃げ回るが、兄のジェイソンを失ってしまう。そんな中、恐怖に飲み込まれた街なかを暴走するロブ。別れた彼女ベスの安否が気になって電話をかけると、自宅で身動きが取れなくなりロブに助けを求める声がよこされ、ロブは危険を顧みずベスのアパートを目指す。
地下鉄の路線を歩いて進む内、蜘蛛のような生物に襲われる。引きずられていきそうになったパットを助けたのは、マリーナだった。だが、軍と合流したのち、マリーナの具合が悪くなってしまった。顔は青ざめ、目からは血が。軍医療部の人間が「噛まれている」と騒ぎ、マリーナは処理室に引きずり込まれると、そこで……。
軍の者に見逃してもらい、救助のヘリの到着時間と場所を聞いて外に出してもらった３人がべスのアパートへ向かうと、ベスは半壊したアパートで身動きが取れなくなっていた。何とかベスを助け出しヘリの救助場所へ連れて行くが、リリーを乗せたヘリは墜落してしまう。そして、ロブ、ベス、パットの乗ったヘリもまた……。それでも何とか命は落とさずに済み、セントラルパークに墜落したヘリより抜け出した３人だが、そこで巨大怪獣に襲われてしまう。

流れは面白いのだが、パット役の俳優がずっと持っているカメラなので、視点がぶれて気持ち悪い。映像酔いをしてしまう人は注意……というか、絶対見ないほうが賢明。
巨大怪獣あたりで現実味が薄れるので、エイリアンや何か、もしくは天変地異な災害でのパニックシーンであれば良かった。

評価　★★☆☆☆２／５
映像酔いするから、もう観たくない。