『エクソシスト ビギニング』

エクソシスト ビギニング [DVD]
1949年エジプト。キリスト教の遺跡を掘り起こし、貴重品を持ち出して来て欲しいとの依頼を受けた考古学者ランカスター・メリン。メリンの前職は神父だった。第二次大戦中、数人のユダヤ人を前にナチスの軍人から「今日は10人だけ殺す」「その10人を選べ」「選ばなかったら全員殺す」と告げられ、躊躇っている内に見せしめに一人の女の子を殺されてしまった。「神は、いない」そう脅しをかけられて老人・男に人差し指を向けた過去を悔い、そして神への信仰をなくした。
1500年前の教会の発掘を進める。それは、1500年の時を感じさせないくらい風化が見られないものだった。発掘を進める内ジョセフという少年の身に異変が起こり始め、発掘現場地域の医療を担うサラが看護に当たっていたが、その身を脅かす怪奇現象が続き、地元の住人達(ジョセフの父親も含む)はジョセフが悪霊に憑かれていると信じジョセフの命を狙う。しかし、それこそ不思議な力によって阻まれてしまった。
教会の中では十字架に逆さに張り付けられたキリストの像が発見された。キリスト教の遺跡だと思っていたものは、反キリスト教のものだったのだ。メリンが来る前に発掘作業にあたっていたベシオンは『悪魔が地上に現れ、多くの人が死ぬ』とアラム語で残していた。1500年前、西方の軍隊は2人の神父に率いられ悪の起源を探す旅に出た途中、悪魔に取り憑かれて互いに殺しあった。それと同じことが再び起こった。イギリスの軍と住人達が殺し合い、辺り一帯が死体で埋め尽くされてしまう。
メリンはサラの部屋を訪れ、サラがベシオンの妻であった事を知った。……悪魔はジョセフではなく、サラの中に潜んでいたのだ。地下通路に入り込み、醜く姿を変えたサラと向き合うメリン。メリンは信仰を取戻し、悪霊退治に挑む。


評価 ★★★☆☆3/5
その後メリンは神父の職に戻り、エクソシストの初作に繋がる……というのは面白いが、悪魔的な事はいまいちパッとしない。