『映画ドラえもん のび太の日本誕生』

映画ドラえもん のび太の日本誕生 [DVD]
日本が大陸と地続きの頃。1人の少年が時空乱流に飲み込まれた。
家や学校や習い事に不満を持ち、家出したいと望むドラえもんのび太たちだが、土地は誰かしら所有者がいて、今の日本には家を出たのび太たちの住める場所は無かった。そこで、大昔なら土地も誰のものではないとタイムマシンで7万年前の日本に降り立つ。そこにドラえもんの道具で居を構え、食べ物や植物を育て、ペットを用意するのび太たち。しかしそこは、時空乱流に飲み込まれ未来に飛ばされた少年ククルの、元いた時代だった。
ククルの家族や仲間“ヒカリ族”は、ギガゾンビ率いる“クラヤミ族”に北に連れ去られていた。が、ドラえもんがドラゾンビとなって救い出す。ヒカリ族を住みやすい日本へとどこでもドアで誘導するも、ヒカリ族はドラえもん達と別れた後、再びクラヤミ族に拉致され奴隷にさせられてしまっていた。そして、再び立ち向かう一行。しかし、のび太がはぐれ、ドラえもん達も捕まってしまう結果に。ギガゾンビは未来の人間だったことが判明する。マンモスに命を救われたのび太は、のび太の作り出したペット達(ペガ、グリ、ドラコ)と共に皆を探して洞窟に乗り込んだ。そこで皆と落ち合うことができたのだが、ギガゾンビの通路を崩され閉じ込められてしまった。そんな窮地で、のび太はマンモスから預かったボタンを思いだす。そのボタンを押してみると、タイムパトロールが現れた。マンモスはタイムパトロールの身を潜める姿だったのだ。
のび太からの発信でギガゾンビの居場所を突き止めることができたタイムパトロールは、歴史の改ざんを企み世界を征服しようとしていたギガゾンビを逮捕し、ヒカリ族を安全な現在の日本の位置に連れて行く。そしてのび太の作り出したペット達もまた、架空の動物で存在してはいけないと未来の空想動物園に連れて行かれる事に。のび太は辛い別れを経験し、また一歩成長する。


子供心にはツチダマに不気味さを覚えるものもあったが、今観てみるとツッコミどころは多くある。ククルしか“ホンヤクコンニャク”食べてないのに、ヒカリ族の全員と言葉が通じてる、とか。歴史を変えるのが罪と言っておきながら、ヒカリ族を日本人の先祖のように仕向けるドラえもん達は逮捕しないタイムパトロール、とか。子供向けなので、多少手抜きということだろうか……?


評価 ★★★☆☆3/5
都合が良すぎな部分がある。