『カーズ』

カーズ [DVD]
レースカーのライトニング・マックイーン。彼は期待の新人ルーキーと呼ばれているが、自分と合わないスタッフをすぐにクビにするなど自分の才能に驕っている一面もあった。そのため、名声を受けても“友達”と呼べるものは一人もいなかったのだが……。カーレースの最高峰ピストン・カップが行われるカリフォルニアへトレーラーで運ばれる途中、寝ていたライトニングは不幸にも外に出てしまい、ハイウェイでトレーラーを引っ張るマックとはぐれてしまう。ライトニングはマックと思い込んだトレーラーを追って高速を下り、違う事に気付くも高速に戻る道もわからない迷子になっていた。レースカーのため無灯火で走るライトニングは発砲音のするパトカーに追われる。パニックに陥りながら、ルート66にある地図からも消えてしまった古びた町『ラジエーター・スプリングス』に迷い込み、そこで道路を破壊したのち電線に引っかかってお縄になった。
カリフォルニアへ急く気持ちのライトニングだが、シェリフは道路を直すように指示する。ライトニングの有名ぶりを知らない町人達は傲慢な態度のライトニングに嫌悪の念を示していたが、次第に町の事を理解し態度を改めていくライトニングと打ち解けるようになっていった。特に彼を改心させたのは、メーターとサリーだ。ライトニングが嫌う“錆びた車”でもあるメーターだが、ライトニングを“親友”と決めて楽しく遊びに誘ったりしてくれた。弁護士でモーテルのオーナーであるサリーは、ライトニングを町の絶景ポイントに連れて行き「昔は地形に沿って道ができていた。今は、10分でも早く到着したいために地形を切り拓いている。道路は楽しみに行くために走るのではなく、楽しみながら走るもの」そう速く走る事だけが全てじゃない、とライトニングに諭す。
道路も直し終わった頃、ラジエーター・スプリングスにマスコミが押し寄せた。元ピストン・カップで三連勝を掲げ、今はそれを隠してこの古い町で医者をしているハドソン・ホーネットの通報によるものだった。マスコミと共に町に来たマックのトレーラーに乗せられ、ろくに「さよなら」も言わないままラジエーター・スプリングスを去ったライトニング。しかし、ピストン・カップ当日、町人達は彼の応援にカリフォルニアに来ていた。横やり等レース中邪魔が入るも、ドク(ハドソン)のアドバイスを受け、町のタイヤ屋のグイドの素早いピッティングで上位3位に残る。が、ラスト一周をトップで走っていた彼は後方で王者キングの事故があったのを知り、走るのをやめてしまう。ゴール直前でストップしたライトニングの横をスルーするチック。彼こそ、キング・ストリップに接触し事故を起こさせた張本人だ。ライトニングはコースを戻り、キングを押してゴールした。
優勝を逃したライトニングだが賞賛の声は高く、スポンサーも優勝を手にしたチックに声をかけずにライトニングに是非!と言ってくるほどだった。しかし、ライトニングはそれに断りを入れる。今の自分があるのは今までついていたスポンサーがいての事だ、と。そしてライトニングは友情も大切に、ラジエーター・スプリングスの名を世に広め、その名を地図に戻す事に成功した。


評価 ★★★★★5/5
大人が観て面白いストーリー。映像も、アニメという事を忘れさせるくらいCGがリアルで綺麗。
吹替声優にタレントを起用しているが、白ける事なく観れる。逆に驚くくらいマッチしている。