『ピノキオ』

ピノキオ [DVD]
ゼペットじいさんのおもちゃ屋で操り人形のピノキオが完成した晩。窓の外に輝く願い星を見つけたゼペットは、ピノキオが本当の子供になるようお願いをした。ゼペットが眠りにつくと願い星は接近し窓から入り込む。星は女神にその姿を変え、ゼペットの功労を評価しピノキオに命を吹き込んでやる。「勇気を持って生き、正直に優しく生きれば本物の男の子になれます」女神はピノキオにそう告げ、始終目撃していたジミニー・クリケットピノキオの“良心”としての役目を授けた。その晩の内にゼペットに見つかるピノキオ。ゼペットは大変驚いたが、自由に動くピノキオを喜んでいた。
翌朝、学校へ向かう途中ピノキオは悪党の狼ジョンに目をつけられ、ジミニー・クリケットが止めるのを聞かずに操り人形一座のストロンボリーの所へついて行ってしまう。ショーで大成功を修めるが家には帰して貰えず、カゴの中に閉じ込められてそこで漸く“良心”の言う事に耳を傾けておけば良かったと反省するピノキオ。救助しようとするジミニー・クリケットでも力不足でピノキオを解放する事はできず、再び現れた女神に嘘をつき鼻が伸びて。「嘘はどんどん大きくなる」という教訓を残し、女神はピノキオを解放すると姿を消した。
「いい子になる」と決心して家へ帰るピノキオだが今度は誘拐の仕事を請けたジョンと遭遇し、島の遊園地へと連れて行かれる。そこでは何をやっても怒られない。やりたい放題のその場所で、ピノキオは悪い事をするのが楽しい事だと知った。しかし夜も更け、静まる遊園地。いつしか悪い子供達は姿を消していた。そこでは悪い子をロバに変え、売りに出していたのだ。ピノキオは完全なロバになる前に島から脱出し、家に帰る。が、留守だった。青い鳥が届けてくれた手紙には、ゼペットがピノキオを探すために海に出て怪物クジラに呑み込まれたと書いてあった。
海底を歩いて進み、ゼペットを助けに向かうピノキオ。怪物クジラの腹の中で、ゼペットは飢え死に寸前だった。そんな時、クジラがマグロの大群を食べ、釣りに夢中になるゼペット。そして、マグロと一緒に呑み込まれたピノキオを釣り上げた。ピノキオの提案でクジラの腹の中で火をつけると腹の中は黒煙で満たされ、ピノキオの企みどおりクジラにクシャミをさせ無事に脱出する事ができたのだが、恨みを持ったクジラはピノキオ達を追いかけてくる。イカダを破壊され海に投げ出され、力尽き意識を失ったゼペットを引っ張ってクジラから逃げる。
ゼペットは浜で意識を取戻した。猫のフィガロも金魚のクレオも無事だった。ジミニー・クリケットも無事だ。しかし…………。家に連れ帰り、動かなくなったピノキオをベッドに寝かせて泣き伏せるゼペット。女神が現れ、勇気を持ち正直に優しく生きたピノキオに本物の命を与えられた事に気付かなかったが、本物の男の子になったピノキオを見て大変喜んだ。


評価 ★★★★☆4/5
教訓が多い子供向けの教育アニメという感じ(?)。