『ドラミちゃん アララ・少年山賊団!』


22世紀。セワシは先祖代々のレベルを比較し、特に酷く落ち込むのび太の値と同等にレベルが低い1580年の“のびへい”という先祖をつき止めた。しかし、調査ロボットのアララが映す画像には山賊に襲われている姿が現れ……。それを見たドラミが心配して過去へと向かった。
ドラミは静香にそっくりな、お静と出会う。一緒にノビヘイを探して山へ入り込むと、ドクロ組と名乗る山賊に遭遇するが、なんとノビヘイがその仲間に加わっていた。ドラミとお静は根城に案内され、そこでの暮らしっぷりを見せられる。日照り続きで貧しく飢えた暮らしから逃げるために山賊になったというが、山賊になってもいい暮らしになったわけではない。領主はそんな村民達の暮らしに気をかける事無く、米俵のコレクションを満足そうに眺め「もっと年貢を増やそう」と、のうのうと暮らしているのに……。
ドラミが米俵を盗もうと提案し、ドラミから貰った眼鏡で勇気が湧いたノビヘイを筆頭にやり遂げた山賊団。しかし、領主の一人息子スネ丸までアジトに連れてきてしまう。腹ごなし後の農耕にスネ丸も加え大収穫を果たす山賊団だったが、翌朝、スネ丸と米俵の奪還のため、領主が家来を引き連れて峠へ乗り込んできた。相対する二組を止めに入るスネ丸。そこへ、機械の暴走により勃発した鉄砲水がスネ丸と領主を流してしまった。二人が捕まっている木は何とか崖のふちでとどまるも、少しずつ動いていて落ちるのも時間の問題で。あれだけ苦しめられた領主に手を貸すのは……と思っていた村人達だが、少年山賊団の助けようという姿勢に抵抗を振り払い協力する。
ノビヘイの活躍もあり、スネ丸と領主は命拾いした。そこを、何も告げずに未来へ帰るドラミ。ドラミのおかげで年貢も少なくなり暮らしは豊かになったと、雨の日には洪水を収拾させたドラミにそっくりな照る照る坊主を軒に下げて代々言い伝えられるようになった。
未来ではセワシがまたレベルの値を確認していた。ドラミに眼鏡も貰い向上を見せているはずが、ノビヘイの数値は相変わらず低いままだった。それもそのはず、グラフはアララの算出した運動神経のレベル値だったのだから変化が出ないのも無理もない。


評価 ★★★☆☆3/5
普通。